トンガ王国の国内線航空事情

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今回はトンガ王国の国内線航空事情をまとめてみました。

トンガの国内線概要

トンガは170以上の島々からなる島国ですが、国内の有人島45島のうち空港があるのは6つの島のみです。

首都ヌクアロファ（トンガタプ島）を拠点に国内5空港へ、トンガ唯一の航空会社「リアルトンガ（Real Tonga）」社が運航しています。

トンガはキリスト教国家であり、安息日である日曜日は一部例外の職業をのぞき労働禁止となることもあり、国内線航空便も日曜日は運航されない（国際線も日曜日は発着がありません）。
エウア、ハアパイ、ヴァヴァウの3島へは日曜日をのぞく毎日2～3便が運航（日曜は運休）、トンガ北部にあるニウアトプタプ、ニウアフォオウには2週間に1便程度の運航となっています。

トンガ国内の空港リスト

空港コード	都市名	空港名
TBU	ヌクアロファ（トンガタプ） Nukuk’alofa（Tongatapu）	Fuaʻamotu International Airport
EUA	エウア　’Eua	‘Eua Airport
HPA	ハアパイ　Ha’apai	Lifuka Island Airport
VAV	ヴァヴァウ　Vava’u	Vavaʻu International Airport
NTT	ニウアトプタプ　Niuatoputapu	Niuatoputapu Airport
NFO	ニウアフォオウ　Niuafo’ou	Niuafo’ou Airport

トンガの国内線航空会社

トンガ国内線は、トンガ唯一の航空会社「リアルトンガ」社が運航しています。

コード	航空会社名	運航機種（定員）
R4	リアルトンガ　REAL Tonga	Saab340B(32)　Y12(16)　BN2(9)

2020年5月末、新しいニュースが飛び込んできました。
トンガ政府は創業以来経営不振が続いていたリアル・トンガへの支援を停止し、新しい国内線航空会社として「Lulutai」（読みはルルタイでしょうか）を誘致するということです。
筆者がトンガを訪れた当時は国営の「ロイヤル・トンガ航空」が風前の灯状態ながら運航していましたが直後に破綻。その後「Peau Vaa’u」「Fly Niu」「Airlines Tonga」などが出来ては消え、ニュージーランドから誘致した「Chatams Pacific」も2013年に撤退、ようやく「Real Tonga」が細々ながらサモアやフィジーへの国際線にも就航するなど安定してきているのかなと思っていましたが、やはり短命となってしまうのでしょうか。

トンガの国内線ルートマップ

2020年5月現在、トンガの国内線も新型コロナ感染症の影響を受けて原則全便運休となっており、6月より通常運航に戻る予定のようです（ニウアフォオウ便は7月より再開）。

ヌクアロファ発着以外の路線は、ニウアトプタプ、ニウアフォオウへの便がヴァヴァウ経由での運航便となっているほか、週に両ルート1便ずつヌクアロファ→ヴァヴァウ→ハアパイ→ヌクアロファ（およびこの逆ルート）の運航があります。

トンガ国内線の路線・運航会社リストです。
※2020年6月のスケジュールをもとに作成しています（2020年6月1日現在）

発／着ルート		運航会社	便数
TBU　ヌクアロファ	EUA　エウア	R4　Real Tonga	週16便（1日2～3便）
	HPA　ハ・アパイ	R4　Real Tonga	週17便（1日2～3便）（うち経由便週1便）
	VAV　ヴァヴァウ	R4　Real Tonga	週18便（1日3便）（うち経由便週1便）
	NTT　ニウアトプタプ	R4　Real Tonga	2週に1便程度（VAV経由） ※6/17～再開
	NFO　ニウアフォオウ	R4　Real Tonga	2週に1便程度（VAV経由） ※7/1～再開
VAV　ヴァヴァウ	NTT　ニウアトプタプ	R4　Real Tonga	2週に1便程度 ※6/17～再開
VAV　ヴァヴァウ	NFO　ニウアフォオウ	R4　Real Tonga	2週に1便程度 ※7/1～再開