【航空路線から世界が見える】フレンチポリネシア(タヒチ)の国内線(2020年5月版) フレンチポリネシア(タヒチ)の航空事情はどうなってる?

Pacific champlooへのご訪問ありがとうございます。maechuです。
今回はフレンチポリネシア(タヒチ)の国内線航空情報をまとめてみました。

フレンチポリネシアはその名の通り南太平洋に浮かぶフランス領の島々で、日本では「タヒチ」の名称でなじみがあるかと思います。
正式には国家ではありませんが、当サイトでは国と同様の地域として扱います。

目次

フレンチポリネシア(タヒチ)の国内線概要

フレンチポリネシアは南太平洋の広大な海域に浮かぶ118の島々(環礁)からなる地域です。そのうちの48島(環礁)が空港を持っています。

行政庁所在地のパペーテを拠点に「エア・タヒチ(Air Tahiti)」が運航しています。日本へも乗り入れる長距離国際線運航を行う「エア・タヒチ・ヌイ(Air Tahiti Nui)」とは別会社です。

フレンチポリネシアは広大な海域に広がり、エリアごとに運航形態がある程度まとまっているため、諸島別にエリア分けした内容を、下記の空港リストの項目でご案内します。

フレンチポリネシア(タヒチ)国内の空港リスト

ソシエテ諸島<ウィンドワード諸島・リワード諸島>

ソシエテ諸島は、フレンチポリネシアの中心タヒチ島のほか、日本人にもハネムーンで人気のボラボラ島などフレンチポリネシアの中でも最も旅行で利用する機会のあるエリアです。

タヒチ島のパペーテをはじめ7つの島(環礁)に空港がありますが、このうちテティアロアへは定期便の運航はなく、テティアロアのリゾート「ザ・ブランド」利用者向けのプライベート便が発着しています。

マウピティを除く島々へはパペーテから毎日複数便の運航があり、ボラ・ボラ島については1日あたり10~14便の多頻度運航となっています(いずれも経由便を含む)。マウピティ島は1日1便程度の運航です。そのほか各島相互間を結ぶ便も路線により週に2便~毎日1~2便といった頻度で運航していますので、アイランドホッピングの行程を組むことが可能です。

※いずれの路線も2020年5月現在、新型コロナの影響で運休や不規則な運航状況が生じていますのでご注意ください。

空港コード環礁・島名都市名空港名
PPTタヒチ島パペーテ PapeeteFaa'a International Airport
TTIテティアロア島テティアロア TetiaroaTetiaroa Airstrip
MOZモーレア島モーレア MooreaMoorea Airport
HUHフアヒネ島フアヒネ HuahineHuahine Fare Airport
RFPライアテア島ライアテア RaiateaRaiatea Airport
BOBボラ・ボラ島ボラ・ボラ Bora BoraBora Bora Airport
MAUマウピティ島マウピティ MaupitiMaupiti Airport

オーストラル諸島<トゥブアイ諸島・バス諸島>

タヒチ島の南方に広がるオーストラル諸島では、トゥブアイ諸島に属する4つの島に空港があります。さらに東方にあるバス諸島には「ラパ島」という有人島がありますが空路はありません。

オーストラル諸島への路線は、パペーテは発着でルルトゥ・トゥブアイへ週に6~7便程度、リマタラ・ライヴァヴァエへ週に3便程度の運航です(経由便を含む)。

空港コード環礁・島名都市名空港名
RMTリマタラ島リマタラ RimataraRimatara Airport
RURルルトゥ島ルルトゥ RurutuRurutu Airport
TUBトゥブアイ島トゥブアイ TubuaiTubuai Mataura Airport
RVVライヴァヴァエ島ライヴァヴァエ Raivavae
Raivavae Airport

トゥアモトゥ諸島<トゥアモトゥ諸島・ガンビエ諸島>

タヒチ島東方の広大なエリアに広がるトゥアモトゥ諸島には多数の島(ほとんどが環礁)が点在し大小あわせると33の空港があります。

トゥアモトゥ諸島内での主要な路線としては、パペーテ発着で毎日の便(経由便も含みます)があるのがランギロア(1日1~2便)・ファカラヴァ(1日1便)のパペーテから近く観光開発も一定程度進んでいる環礁への路線で、そのほかはティケハウ(週6便)・ハオ(週5便)・トッテジギー(週4便)といったエリア内で主要な島へ週に数便。そのほかの路線は週に1~3便程度、路線によっては2週間に1便~1か月に1便程度とかなり限られた便数の場合もあります。

ティケハウ・ランギロア・ファカラヴァへはボラ・ボラ島発の便が週に1~6便(季節により増減あり)運航されており、パペーテ→ボラボラ→ランギロア→パペーテのような島めぐりの行程を利用することができる。
※ティケハウ・ランギロア・ファカラヴァ発のボラ・ボラ方面の便は稀に運航される機会があるものの、通年運航されているのはボラ・ボラ発の片道のみである。

最東端に位置するガンビエ諸島のマンガレバ島(トッテジギー空港)は、年に数便の船便に乗り継ぎピトケアン島(イギリス領)への玄関口にもなっています。

マニアックなネタですが、IATAの空港コードでAAA(Anaa)とRRR(Raroia)というゾロ目となる空港が2つも含まれているんですよ!

空港コード環礁・島名都市名空港名
MVTマタイヴァ環礁マタイヴァ MataivaMataiva Airport
TIHティケハウ環礁ティケハウ TikehauTikehau Airport
RGIランギロア環礁ランギロア RangiroaRangiroa Airport
AHEアヘ環礁アヘ Ahe
Ahe Airport
XMHマニヒ環礁マニヒ ManihiManihi Airport
TKXタカロア環礁タカロア TakaroaTakaroa Airport
TKPタカポト環礁タカポト TakapotoTakapoto Airport
KKRカウクラ環礁カウクラ KaukuraKaukura Airport
AXRアルトゥア環礁アルトゥア ArutuaArutua Airport
APK アパタキ環礁アパタキ ApatkiArutua Airport
NIUニアウ環礁ニアウ NiauNiau Airport
FAVファカラヴァ環礁ファカラヴァ FakaravaFakarava Airport
RKAアラティカ環礁アラティカ AratikaAratika Airport
KHZカウエヒ環礁カウエヒ KauehiKauehi Aerodrome
KXUカティウ環礁カティウ KatiuKatiu Airport
AAAアナア環礁アナア AnaaAnaa Airport
FACファアイテ環礁ファアイテ FaaiteFaaite Airport
MKPマケモ環礁マケモ MakemoMakemo Airport
RRRラロイア環礁ラロイア RaroiaRaroia Airport
HHZヒクエル環礁ヒクエル HikueruHikueru Airport
TJNタクメ環礁タクメ TakumeTakume Airport
NAUナプカ環礁ナプカ NapukaNapuka Airport
PKPプカ・プカ環礁プカ・プカ Puka PukaPuka Puka Airport
FGU ファンガタウ環礁ファンガタウ FangatauFangatau Airport
FHZファカヒナ環礁ファカヒナ FakahinaFakahina Airport
HOI ハオ環礁ハオ HaoHao Airport
VHZヴァイタイ環礁ヴァイタイ VahitahiVahitahi Airport
NUKヌクタヴァケ島ヌクタヴァケ NukutavakeNukutavake Airport
TKVタタコト環礁タタコト TatakotoTatakoto Airport
PUKプカルア環礁プカルア PukaruaPukarua Airport
REAレアオ環礁レアオ ReaoReao Airport
ZTAトゥレイア環礁トゥレイア TureiaTureia Airport
GMRガンビエ諸島/マンガレバ環礁トッテジギー TotegegieTotegegie Airport

マルケサス諸島(マルキーズ諸島)

タヒチ島から北東に約1,500kmはなれたエリアに位置するマルケサス諸島(マルキーズ諸島)は、フレンチポリネシアの他のエリアとは地形が大きく異なり火山性の山がちな島々からなります。
ポール・ゴーギャンが最期の時を過ごした地としても有名なマルケサス諸島には4つの島に空港があります。

マルケサスへの路線は、マルケサスの主要な2島であるヌク・ヒヴァとヒヴァ・オアへパペーテから毎日1~2便の運航があり(多くの場合【パペーテ→ヌク・ヒヴァ→ヒヴァ・オア→パペーテ】または逆ルート)、この便に接続するような形でマルケサス諸島内の4島を結ぶ便が毎日1~3便程度運航されている。

ウア・ポウ、ウア・フカ2島の空港は滑走路がいずれも700~800m台の長さしか、パペーテから直行便が就航できなず、ヌク・ヒヴァまたはヒヴァ・オアでの乗り継ぎでしか訪れることができない島となっています。

空港コード環礁・島名都市名空港名
NHVヌク・ヒヴァ島ヌク・ヒヴァ Nuku HivaNuku Hiva Airport
AUQヒヴァ・オア島ヒヴァ・オア Hiva Oa
(アチュオーナ Atuona)
Atuona Airport
UAPウア・ポウ島ウア・ポウ Ua PouUa Pou Airport
UAHウア・フカ島ウア・フカ Ua HukaUa Huka Airport

フレンチポリネシア(タヒチ)の国内線航空会社・機種

フレンチポリネシア(タヒチ)国内線は「エア・タヒチ」の1社が運航しています。日本へも就航しているエア・タヒチ・ヌイとは別会社で、国内線(+クック諸島への近距離国際線)のみを運航しています。

コード航空会社名運航機種(定員)
VTエア・タヒチ Air TahitiATR72-600(78) ATR42-600(48)
DHC6-300(19) Beechcraft King Air B200(8)

フレンチポリネシア(タヒチ)には他にも国内線のチャーター便やシーニックフライト(遊覧飛行)を行っている会社が何社かあり、定期便のない区間や便数の非常に限られる路線などをリクエストに応じて運航しています。定期便を運航するエア・タヒチも主に小型機材を使用してチャーター便を運航しています。

このほか、テティアロア島にあるリゾート「ザ・ブランド」へのプライベート便の運航を行っているエア・テティアロア(Air Tetiaroa)といった航空会社もあります。

航空会社名主な事業内容
エア・タヒチ
Air Tahiti
航空機によるチャーター便
※主に小型機材(DHC6・Beechcraft機)を使用
エア・アーキペルズ
Air Achipels
航空機によるチャーター便
タヒチ・エア・チャーター
Tahiti Air Charter
航空機・水上機によるチャーター便・遊覧飛行
タヒチ・ヌイ・ヘリコプターズ
Tahiti Nui Helicopters
ヘリコプターによるチャーター便・遊覧飛行
エア・テティアロア Air Tetiaroa
(ザ・ブランド The Brando)
航空機によるリゾート輸送

フレンチポリネシア(タヒチ)の国内線ルートマップ

2020年5月現在、新型コロナの影響により正常に運航できていない状況ですが、この1年程度の間に運航された内容をもとにルートマップに表示しています。
ピンク色の表示は定期便として週に1便以上の運航がある路線、薄茶色の表示は1か月~数か月の間に1便といった不定期運航の路線を表します。

普段はほとんど便のない路線でも、特定の島での行事ごとの際などは短期間の内に複数便がまとまって運航されているようなケースも見られますので、路線の色分け表示は参考としてご覧ください。


エア・タヒチのオフィシャルサイト内には以下のようなルートマップが掲載されています。定期的な運航がない路線や、逆に定期的に運航があるものの未掲載の路線もあるようです。

Air Tahiti Routemap

フレンチポリネシア(タヒチ)の国内線航空券予約方法

Air Tahitiのオフィシャルサイトより予約可能です。
が、ウェブ予約ができる路線はパペーテから毎週便があるような路線のみで、月に1便といって低頻度の路線は予約できないようです(路線の選択肢にも表示されない)。

この場合タヒチ手配を専門にしているような旅行会社を通じて依頼するしかないようですが、そもそもこういった島々ではホテルや現地交通手段も含め事前に確保しなければ大変なことになりそうですので、まとめて旅行会社さんにお任せしましょう。

フレンチポリネシア(タヒチ)はフランス領だからなのか、非常に物価が高く、航空運賃も例外ではありません。ボラ・ボラ島のみの訪問予定など単純な行程の場合はパペーテまでの国際線航空券と併せて手配することで、国内線部分が少しお得に手配できる場合もあります。

また、国内線部分を別手配する場合でも、アイランドホッピング(離島周遊)をされる場合は、各エリアごとの「エアパス」の利用がお得になります。
オフィシャルサイトの航空券検索フォームの右上に《Multi-Islands》の表示がありますので、そちらから詳細が確認できます。

  • ディスカバリーパス  対象:モーレア、フアヒネ、ライアテア
  • ボラ・ボラパス  対象:モーレア、フアヒネ、ライアテア、ボラ・ボラ、マウピティ
  • ラグーンパス  対象:モーレア、ランギロア、ティケハウ、ファカラヴァ
  • コーラルパス  対象:アヘ、マニヒ
  • ボラ・ボラ-トゥアモトゥパス  対象:ボラ・ボラパスとラグーンパスのエリア
  • オーストラルパス  対象:ルルトゥ、トゥブアイ、ライヴァヴァエ、リマタラ
  • マルケサスパス  対象:ヌク・ヒヴァ、ヒヴァ・オア、ウア・フカ、ウア・ポウ
  • オーストラルエクステンション  対象:オーストラルパスと同じエリア
  • マルケサスエクステンション  対象:ヌク・ヒヴァ、ヒヴァ・オア

※リストの下から2つ「エクステンション」の種別は、ほかのパスと併せての購入が可能です。ほかのパスの利用前・利用後どちらかで連続して使用する必要があります。

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